【施工管理】工事写真の整理【重要な業務】

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GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます。

目次

施工管理の重要な業務

施工管理の重要な業務の一つ、工事写真。小さな規模でも数百枚では済まず、官庁物件や大きな現場だと数万枚、数十万枚に及ぶことがあります。その辺のプロカメラマンなんかより、よっぽど多くシャッターを切っていると言ってもいいでしょう。

そしてもちろん撮って終わりではありません。そのあとに待っているのは、地獄の写真整理。若手の登竜門とも言えますが、規模の小さい建物であればベテランだってこれを行います。

しかも、この写真は企業を守る生命線でもあります。何か問題があったとき、きちんとした施工を行ったという、本当の意味での証拠は他の書類ではできません。この工事写真が何よりも動かぬ証拠となるのです。

わかっていると思いますが、工事写真は一定のルールに基づいて撮影されるもの。工程写真とも言われるだけあって、工事の進捗がしっかりとわからなければいけないものです。

仕様書にのっとり、施工計画書にのっとった撮影をしなければいけません。だからこそ若手にとっては難しく、そしてものすごく勉強になると言えます。知識がなければ本当の意味での証拠写真は撮れないのですから。

そんな大切な大切な写真を相手に整理を行うことは、とてもハードルが高く、そして頭を使うことと思われる人もいるでしょう。ですが、写真さえしっかりと撮れているのであれば、実は写真整理はそんなに難しいものではないのです。

何しろ、世の中には「写真整理屋」という職業が存在するのです。先ほど言った通り、工事写真は一定のルールに基づいて撮影されることがほとんど。個人や会社によって癖はあるにしろ、根本的には同じなのです。

つまり写真整理というのは、撮り方がわかっているのであれば、誰がやってもおおむね同じようなものが出来上がるということ。つまり、「正解」が存在する業務なのです。

学生とは違い、業務には正解は存在しません。より良いもの、より確実なものはありますが、絶対にこれが正しいという王道は存在しないのがほとんどです。この写真整理は、その中でも数少ない「正解」が存在する業務なのです。

だから僕は、「写真整理は期末テストみたいなもんだ」と若手に伝えています。自分の会社の先輩たちのやっている方法や、説明文を単純に覚えてしまうだけ。それを数字や部屋名を変えて記載すればそれが正解なのです。

今も昔も、そしてこれからも変わらない業務

建設業は歴史が長く、現在のカタチになるまでには紆余曲折があってこの方法にたどり着いたはずです。チェックするのがまだ人間である以上、その方法が根強く残っているのが事実です。であれば、自分なりのやり方で相違工夫をするよりも、今までの方法をマネしていく方がよい業務と言えるのです。

こういう単純作業については、今後大きく変化することはありません。もちろん、自動的に出来上がるというような変化はあるでしょう。でも、そこに記載される内容は変わっていかない、という意味です。

世の中は変革の時代であり、僕は再三にわたって変化することの重要性を語ってきました。ですが、この業務に限ってはそうではないと考えます。ここを革命的に変化させることは難しいでしょう。

だから、変に考え過ぎずにこなしていってほしいなと思います。1度覚えてしまえば、なんてことのない業務。そしてこれは、施工管理の中でも基本中の基本。これを覚えた上での応用の方が圧倒的に重要であり、難しいところと言えます。

だから、写真整理は丸暗記してさらっとこなせるようになりましょう。難しく考えずに、先輩のやっていることをサッサとカンニングし、そして短時間でそれなりのものを作ってしまうことをお勧めします。

時間のかけどころと、頭の使いどころを見極めることも成長のコツです。時間は有限。効率よく成長していきましょう。

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