【建設業に変革を】現場ラボを立ち上げた背景のストーリーと想い【そしてワクワクする業界へ】

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現場ラボの武田です。

僕のキャリアは、17年にわたる現場監督の経験から始まりました。その長い年月の間に、現場所長として11年間の豊富な経験を積み重ねてきました。そして、2020年8月の大きな転機を迎え、起業し独立する道を選びました。

現在、僕は建設業界における「改革」と「教育」を中心テーマとして、情熱を注いでいます。

この記事では、「現場ラボ」を立ち上げた背後にあるストーリーとその深い想いを皆さんと共有したいと思います。起業するに至った経緯、そして現場ラボを通じて実現したい目標や夢について、率直な思いをお伝えします。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役

武田 祐樹(たけだ ひろき)

【これまでの活動】

  • 総合建設業に17年在職後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
  • YouTube音声配信Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
  • 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
目次

起業の経緯

起業の経緯

僕が建設業界での改革に取り組むようになったのは、現場監督としての経験から生まれた気づきがきっかけでした。その当時、僕は建設現場の管理に従事しており、業界に潜むいくつかの大きな問題に目を向けるようになりました。

特に以下の3つの課題が、僕に深い危機感を抱かせました。

主要な問題点

  1. 教育体制の欠如: 特に中小企業において、従業員の教育体制がほとんど整っていないことが顕著でした。職人や技術者の技能向上やキャリア発展のための十分なトレーニングプログラムが不足しており、これが業界全体の品質と効率性に影響を与えていることに気づきました。
  2. 働き方改革への無関心: 近年、働き方改革の波が各業界に押し寄せているにも関わらず、建設業界はその動向に対して無関心であるか、十分な対応を取っていない現状がありました。労働時間の削減、ワークライフバランスの重視など、時代の変化に適応する必要性が高まっています。
  3. 職人の減少への無対策: 建設現場で働く職人の数が減少しているという事実は、業界内で以前から指摘されていました。しかし、この重要な問題に対して、有効な対策や解決策を打ち出す動きはほとんど見られませんでした。

活動のきっかけ

これらの主に3つの問題点に対する危機感が、活動を始めるきっかけとなりました。建設業界全体に対して感じたこの危惧は、僕に行動を起こさせる強い動機付けとなり、業界における「改革」と「教育」の重要性を広めるために尽力することを決意させました。

この経験が、今日の「現場ラボ」設立へと繋がっています。

現場ラボの事業内容

現場ラボの事業内容

僕が現場ラボを立ち上げたのは、建設業界に対する深い思い入れと、そこで感じた問題意識があったからです。独立して起業することを決意した私は、主に2つの重要な分野に注力しました

教育事業の展開

最初に手がけたのは教育事業です。独立して自分の生活を支えるため、即座に実行可能でありながら重要な領域である「教育」に着目しました。僕は動画を通じて、新入社員に技術を教える方法を模索し、これが事業のスタートラインとなりました。

さまざまな試行錯誤を経て、僕が作成した教育動画は多くの方に届き、「新人スキルアップ研修」として具体化しました。この研修は、動画で予習してもらい、研修中は疑問解決と効率的な学習に注力する形式です。これにより、自主的な学びと習慣化を促進し、時間的効率を高めることに成功しました。

これらの教育理論を組み込んだ結果、現在の研修事業が形成されました。目的は、先輩方の教育負担を軽減し、より効果的な学びの場を提供することです。また、僕自身も教育と動画制作に情熱を注ぎ、これらのコンテンツを将来にわたって継続していくことを目指しています。

働き方改革事業の推進

教育事業と並行して、働き方改革に関する発信活動もスタートしました。2024年4月の残業規制強化が見えていた中で、建設業界がこの変化に対応するための準備が遅れていることを懸念しました。2023年4月をターゲットに、業界に働き方改革の必要性を訴え、その対策を発信し続けてきました。

これまでの業務経験から、誰もが実践できるような働き方改革の体系化を目指し、その情報を積極的に発信してきました。その第一歩として、「建設業持ち上げる TV」を立ち上げ、「デジタル化なんか変ですよ」というテーマで働き方改革に関する内容を放送しました。

発信力を武器に

発信力を武器に

僕は2017年頃から建設業界が変わるべきだと感じ、その変革のために準備を進めてきました。活動を続ける中で、手に入れた最も重要な武器は「発信力」です。この新たな力を活かし、業界全体の盛り上げを目指して取り組んできました。

YouTubeと現場ラボの立ち上げ

YouTubeチャンネルを立ち上げたことは、僕の発信力を高める大きな一歩でした。さらに、同じ目標に向かって「現場ラボ」というウェブサイトを立ち上げました。このプラットフォームを通じて、僕は発信力を高める方法を学び、実際に成果を出すことができました。

現在では、教育研修サポート働き方改革に関するサポートで反響を得ています。

発信の難しさと今後の展望

しかし、発信を続けることは決して簡単な道のりではありませんでした。「働き方改革なんて面倒だ」と思っている人が多い中で、一貫してメッセージを伝え続けることは困難でした。約2年半から3年間継続した結果、私が目指していたビジネスモデルが形になり、業界関係者に届き、話を聞いてもらえるようになりました。

この経験を通じて、建設業界における革新と発展を促すための発信力の重要性を改めて感じています。今後も、この業界に新たな風を吹き込むための努力を続けていきます。発信を通じて、業界の変革を促し、より良い働き方と成長を実現するために、僕の活動は続いていくことでしょう。

認知されてきた現場ラボの活動内容

認知されてきた現場ラボの活動内容

現場ラボでは、教育と同時に働き方改革に向けた取り組みに注力していきました。この活動は徐々に認知されていきました。

働き方改革の11の施策

発信活動を続けていく中で僕に興味を持ってくれた人がちらほら現れましたので、2021年には働き方改革のアイデアを活用して実際に現場を運営させてくれませんかという取り組みを行いました。それが、僕の考えてた施策を100万円を投資して本気で導入していただいた『働き方改革の11の施策』になります。

この働き方改革への取り組みで欲しかったのは数字でした。

働き方改革しませんかと言っても誰もピンとこないですが、「1つの現場で2100時間の削減ができる方法がわかりました。教えます。」となると具体的な数字になりますからインパクトがあります。ただ、それが50時間減りましたというくらいでは弱いですが、僕の中では1000時間以上は強いと削減できるはずだっていうのは計算ができていました。つまり、働き方改革への取り組みって効果があるんだと知ってもらうために『1000時間』という4桁の数字が欲しかったのです。

最終的に2117時間の削減になったということが分かりました。非常に良い結果です。僕の中では2023年4月に向けての布石というわけです。

コアエンジニアモデル

特に、働き方改革系の発信では、現場監督のリモート化の話題でオンラインの事務員さんの可能性に共感してくれる人が増えました。であれば、もう少し体系化する必要があるなということで考案したのがコアエンジニアモデルでした。

これは、一人の優秀な技術者さえいれば馬力の弱くなってしまったベテラン技術者や未熟な若手を現場に据えたとしても現場は十分運営して行けるというもので、中小建設業の施工管理の働き方を革命的に向上させる「建設現場の革新的人員配置モデル」です。

今現在運用していただいてる会社さんがいくつかあります。

建設業生き残る策は2つしかない

建設業生き残る策は2つしかない」という内容も反響が大きかったものの1つです。

これも働き方改革残業規制に向けて2023年4月に建設業界の特に中小企業の人たちはようやく動き出すだろうということを見越した上で必要な内容だと感じたコンテンツを作っておいたというものになります。

建設業をワクワクする業界へ

建設業をワクワクする業界へ

僕が現場ラボで手がけている取り組みの根底には、建設業界に対する深い愛着と、この業界をワクワクする場所に変えたいという強い願いがあります。始めたばかりの「教育」と「働き方改革」は、この業界に絶対に必要だと感じたからこそスタートした活動です。

僕の目標は、建設業界に関わる全ての人が、日々の仕事にワクワクすること。私にとってのワクワクとは、「見えそうで見えない未来にチャレンジすること」です。皆さんにも、この業界が面白いと感じてもらえるような取り組みを示していきたいと考えています。

建設業界はもともとパワーに満ちた分野です。ワクワクする要素が加われば、そのポテンシャルは無限大に広がります。多くの仕事量や業界の現状に悲観的になりがちですが、新しいツールを試し、より良い方向へと変革していくことは非常に面白いと思います。

現場ラボは、建設業界に新しい風を吹き込むための実験場です。僕たちは、建設業界をもっと魅力的なものに変えていくためのさまざまな試みを行っています。この旅にあなたも加わって、一緒にワクワクする建設業界を築き上げていきましょう。

今回は、現場ラボを立ち上げるに至った背景と想いをお伝えしました。皆さんの参加を心からお待ちしています。一緒に建設業界を新しい時代へと導きましょう。

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