今回は今すぐできるDX施策の「移動時間の削減」について詳しく掘り下げていきます。
移動時間は本当に無駄ですよね。もし仕事ができたら、その分早く帰れます。確かに通勤は必要ですが、リモートワークでなければ基本的に削減は難しいです。ただ、会議のためだけに会社に戻るのはしんどいですよね。
そこで提案するのは、オンライン化を通じたデジタルトランスフォーメーションです。
この記事を書いた人
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【これまでの活動】
- 総合建設業に17年在職後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
- YouTubeや音声配信、Instagram・メールマガジンなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
- 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
オンライン会議ツールを導入しよう
まず、オンライン会議ツールを導入しましょう。
今回はZoomを例に挙げて説明していきます。アカウント登録して、会議を立ち上げられるようにしましょう。次に、会議のリンクをメールで送り、受け取った人はリンクをクリックして参加します。これだけで、オンライン会議がスタートします。
例えば、10人が参加する会議を想像してみましょう。もし各参加者が現場から集まる場合、往復で片道30分、合計1時間の移動時間が発生するとします。これを1回の会議で10時間の時間削減に繋がります。これは1日に1人が働く以上の時間です。
さらに、このような会議が月に10回あると仮定すると、100時間の削減が可能です。年間ではこれが1200時間になります。一般的に1人が年間約2000時間働くとされていますが、その半分が移動時間に費やされている計算になります。つまり、移動時間だけで働く人が実質的に存在するということです。
この移動時間の無駄について考えてみてください。重要なのは、会議自体を削除するのではなく、移動時間を削減することです。移動が不要になれば、会議が終わったらすぐに別の業務に取り掛かることができ、これは非常に大きなメリットです。
結論として、無駄な移動時間を省いて、効率的に働き、早く帰宅することができるようになります。これからは、オンラインツールを活用して会議を行いましょう。この取り組みにより、時間の節約だけでなく、より効率的な働き方へと進むことができるでしょう。
オンライン会議ツール導入への言い訳
オンライン会議ツール導入への言い訳をよく耳にします。
ここではZoomの使用に関する一般的な言い訳について、具体的に対処法を提案します。まず、Zoomのアカウント登録が面倒だと感じる方への対応です。実際、アカウント登録せずとも参加するだけなら可能です。機器を立ち上げ、リンクをクリックするだけで参加できます。パソコン、タブレット、スマートフォン等のデバイスに関わらず参加は容易です。
次に、操作が面倒だという意見に対しては、リンクをタップし、カメラとミュートボタンの操作を理解すれば十分です。分からなければ周囲に尋ねることも可能です。
また、顔を見て話すべきだという意見に対しては、電話よりも顔を見て話す方が感情が伝わりやすいと説明します。遠くにいる家族とのテレビ電話の例を挙げ、顔を見ながら話すことの重要性を強調します。
カメラがないという問題には、ほとんどのノートパソコンにはカメラが搭載されていると説明し、それが不可能な場合はスマートフォンを使用することを提案します。
プライバシーの懸念に対しては、バーチャル背景の使用を提案します。これにより背景を変更し、周囲が見えないようにすることができます。
急に電話がかかってきた場合の対応についても触れ、ZOOMは電話が来ても切断されないと説明します。また、通話ボタンを押すとカメラとマイクがミュートになるため、問題なく電話に出ることができます。
最後に、恥ずかしさについては、慣れの問題であり、徐々に克服できるとアドバイスします。声が漏れる心配については、イヤホンの使用を勧めます。
このように、Zoomの使用に関する言い訳は、ほとんどが実際には問題ではないと結論付けます。簡単に始められ、使ってみればその便利さが理解できると強調します。オンライン会議によって、無駄な会議が明らかになる可能性もあります。
オンライン会議ツールの導入によるメリット
オンラインでの会議実施には、もう一つ重要な利点があります。それは、会議の必要性が自然と明らかになることです。従来の対面会議では、上司がいるために無意味な会議でも形式的に行われることがありました。しかし、オンライン会議では、そのような無駄な会議が目立つようになり、その必要性を見直す機会になります。結局のところ、不要な会議を減らすことができれば、それだけ効率的になるわけです。
オンライン会議の導入には、登録の必要もなく、もし合わなければすぐにやめることができます。無理に導入する必要はありませんが、まずは試してみることをお勧めします。無料で始められ、簡単に操作できるため、基本的にはリスクはありません。実際に使ってみることで、その便利さが分かるはずです。
また、オンライン会議を実施する際は、原則として、全員がオンラインで参加する必要があります。何回か続けてみて、その後でみんなで続けるかどうかを判断すると良いでしょう。
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